精神科・心療内科の初診で気をつけること|持ち物と受診前の準備

家族介護

精神科と心療内科はどう違う?

精神科と心療内科は、どちらもこころの不調を相談できる診療科です。

精神科では、気分の落ち込み、不安、幻覚・妄想、不眠、認知症に伴う精神症状など、こころや行動の変化を中心に診療します。

心療内科では、ストレスなど心理的な要因が関係する身体症状など、心身の不調を中心に診療します。

ただし、実際の診療内容は医療機関によって異なります。

精神科と心療内科の両方を標榜している医療機関もあるため、「どちらを受診したらいいのかわからない」という場合は、症状を伝えて医療機関に相談してみるのもよいでしょう。

また、精神科や心療内科は予約制を取っている医療機関が多いため、まずは電話で初診予約について確認することをお勧めします。

初診では何をするの?

「精神科や心療内科を初めて受診するけれど、何を準備したらいい?」

初診は、診察の流れもわからず、緊張するものです。

また、精神科・心療内科では、医師の診察だけでなく、看護師や精神保健福祉士などが診察前に話を聞くこともあります。

ここでは、初めて受診する方が知っておきたいポイントをまとめます。

初診の日は時間に余裕を持つ

初診では、現在の症状だけではなく、これまでの経過や生活の様子、服薬状況などを確認することがあります。

そのため、再診より時間がかかることがあります。

また、医療機関によっては、血液検査や心理検査などを行う場合もあります。

さらに、単科のクリニックと総合病院では、そもそもの受診の流れが違います。

初診の日は、「診察が終わったらすぐ次の予定」というようなタイトなスケジュールは避け、できるだけ時間に余裕を持っておきましょう。

予約の際に、

「初診はどのくらい時間がかかりますか?」

「検査の予定はありますか?」

と確認しておくのもおすすめです。

予約時間を確認する

予約制の医療機関では、予約日時だけでなく、何時までに受付する必要があるのかも確認しておきましょう。

初診では問診票の記入などがあるため、予約時間ぎりぎりではなく、医療機関から案内された時間に到着するようにします。

総合病院などでは、診療科ではなく別の窓口で初診受付をする場合もあります。

事前にホームページや予約時の案内を確認しておくと安心です。

診療情報提供書(紹介状)は忘れずに

他の医療機関から紹介されて受診する場合は、診療情報提供書(紹介状)を持参しましょう。

紹介状には、これまでの症状や治療経過、検査結果、現在の処方などが記載されるため、これまでの診療内容を次の医療機関に引き継ぐための大切な情報になります。(厚生労働省)

また、医療機関によっては紹介状が必要だったり、紹介状がない場合に選定療養費がかかったりすることがあります。

※紹介状の封は自分で開けない

紹介状が封筒に入って封をされている場合は、自分で開封せず、そのまま持参するのが基本です。

紹介状をもらうと「自分のことはなんて書いてあるのだろう?」と中身が気になると思います。

しかし、紹介状は前の病院から次の病院にあてた大切な信書です。受け取った医療機関でもその扱いは慎重に行います。

医療機関によっては受付後に職員が開封するなど、院内の取り扱いは異なります。紹介状の封を開けずに受付し、その後必要な職種が開封する運用をしている病院もあります。

そのため、「紹介状は自分で開封せず、医療機関の案内に従う」と覚えておくとよいでしょう。

お薬手帳を持っていく

現在飲んでいる薬がある場合は、お薬手帳も持参しましょう。

精神科・心療内科から処方されている薬だけでなく、内科など他の診療科の薬も確認し、内服薬の飲み合わせなどを調べるためです。

市販薬やサプリメントなどを使用している場合も、医師に伝えておくと安心です。

お薬手帳があることで、現在・過去の服薬状況を伝えやすくなります。

医師だけが話を聞くとは限らない

精神科・心療内科では、医師の診察の前に、看護師や精神保健福祉士などが話を聞くことがあります。

これを「インテーク」や「予診」と呼ぶことがあります。

例えば、

  • 今、一番困っていること
  • いつ頃から症状が始まったか
  • これまでの経過
  • 睡眠や食欲の状態
  • これまでの受診歴
  • 現在飲んでいる薬
  • 家族や仕事などの生活状況

などを確認します。

医療機関によって担当する職種や流れは異なりますが、「最初に話を聞くのは必ず医師」とは限りません。

そのため、予約のときに「診察前に問診やインテークがありますか?」と確認しておくと、当日の流れをイメージしやすくなります。

症状や経過をメモしておく

診察室に入ると緊張して、話したかったことを忘れてしまうことがあります。

そんなときは、スマートフォンや紙に簡単にメモしておきましょう。

例えば、

  • いつ頃から症状があるか
  • どんな症状があるか
  • どのくらいの頻度で起こるか
  • 仕事や家事にどんな影響があるか
  • これまで受診した医療機関
  • 現在飲んでいる薬

などです。

きれいな文章にまとめる必要はありません。箇条書きで十分です。

聞きたいこともメモしておく

診察では、聞きたいことがあっても緊張して忘れてしまうことがあります。

例えば、

  • 今の症状についてどう考えられるか
  • どのような治療方法があるか
  • 薬を使う場合の注意点
  • 検査は必要なのか
  • 次回の受診はいつ頃か
  • 日常生活で気をつけることはあるか

など、気になることを書いておきましょう。

※診察中の録音・録画は、事前に確認する

診察で医師から説明されたことを忘れないように、録音や録画をしたいと思うこともあるかもしれません。

しかし、医療機関によっては、診察中の録音・録画を禁止している場合があります。

無断で録音・録画するのではなく、必要な場合は事前に医療機関や医師に確認しましょう。

説明を後から確認したい場合は、

  • メモを取る
  • 家族に同席してもらう
  • 説明書や資料をもらう
  • 「もう一度説明してもらえますか」とお願いする

といった方法もあります。

特に精神科・心療内科では、診察中に話す内容が多くなることもあります。

「覚えておけるか不安」という場合も、遠慮せずに「大事なことをメモしてもいいですか?」と確認すると安心です。

家族が付き添う場合は事前に確認する

本人だけでは経過を説明するのが難しい場合、家族などが付き添うこともあります。

特に、認知症などで本人が症状や経過をうまく説明できない場合には、家族から見た変化が重要な情報になることがあります。

ただし、診察室に家族が入れるかどうかは医療機関によって異なります。

付き添いを希望する場合は、事前に確認しておきましょう。

うまく話せなくても大丈夫

初診では、

「何から話せばいいかわからない」

「うまく説明できるか不安」

ということもあると思います。

そんなときは、

「緊張してうまく話せません」

と、そのまま伝えても大丈夫です。

メモを見ながら話しても構いません。

インテークがある場合は、そこで話した内容が診察につながることもあります。

最初からすべてを完璧に説明しようとしなくても、今、一番困っていることから伝えてみるとよいでしょう。

おわりに

精神科・心療内科の初診は、普段の診察とは少し違う流れになることがあります。

医師の診察だけでなく、看護師や精神保健福祉士などから話を聞かれることもありますし、検査や待ち時間を含めると、思った以上に時間がかかる場合もあります。

だからこそ、初診の日は「時間に余裕を持つ」「必要なものを準備する」「伝えたいことを簡単にメモしておく」

この3つを意識しておくと、少し落ち着いて受診しやすくなります。

最後に「初診前のチェックリスト」をまとめました。ぜひご活用ください。

初診前のチェックリスト

□ 予約日時・受付時間を確認した
□ 初診にかかる時間を確認した
□ 検査の予定があるか確認した
□ 診療情報提供書(紹介状)を用意した
□ 封をした紹介状は自分で開けていない
□ お薬手帳を用意した
□ 現在飲んでいる薬を確認した
□ 症状や経過をメモした
□ 聞きたいことをメモした
□ 家族が付き添う場合は同伴について確認した
□ 当日の予定に余裕を持たせた

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