食事準備は大切だけど、大変
自宅で介護をしていると、毎日の食事準備が大きな負担になることがあります。
介護食だけでなく、ほかの家族の分も用意しなければなりません。食べる時間や内容が異なると、日によっては1日に何度も調理することもあります。
「できるだけ手作りしたい」と思っていても、介護をしながら毎食きちんと作るのは簡単なことではないですよね。
また、介護する側の食事をおろそかにして、体調を崩してしまっては元も子もありません。
私自身、自宅介護を経験する中で、食事の準備や水分補給の負担を減らすために役立ったものがいくつかありました。
今回は、実際に使って感じたメリット・デメリットとあわせて紹介します。
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1.レコルト自動調理ポット
ペースト状の料理や、やわらかい料理を作るときに便利だったのが、レコルトの自動調理ポットです。
スープやおかゆ、野菜などをなめらかにしたり、食材を細かくしたりできます。
家族の分をまとめて作り、必要な分だけ食べやすい形に調整できるため、介護食と家族の食事を別々に作る負担を減らせました。
野菜を入れるだけでポタージュスープができるので、子どもからも好評でした。
メリット
- ペースト状ややわらかい料理を作りやすい
- 食材の大きさやなめらかさを調整できる
- 少量の料理にも使いやすい
- 家族の料理から介護食を作り分けられる
- コンパクトで置き場所に困りにくい
デメリット
使った後に洗うのが少し面倒でした。
濡らしてはいけない部分があり丸洗いができないので、洗浄に気を使います。
調理は楽でも、家族の食事と介護食を何度も作る日は、後片付けも負担になります。
そのため、毎回使うのではなく、ペースト状にしたい料理や、食べやすさを調整したいときに使うようにしていました。
調理を楽にする道具が、後片付けまで楽にしてくれるとは限らない。
ただ、洗浄の負担よりも、野菜を切ってボタンを押すだけの手軽さと完成品のおいしさに軍配は上がります。今は、普段の食事つくりにも重宝しています。
簡単にポタージュスープができるので、自宅用にラージサイズを買い足しました。
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2.ミニクッカー
少量の料理やお粥を作るときには、ミニクッカーも便利でした。
介護食を一人分だけ用意したいときや、家族の食事とは別に一品作りたいときに、大きな鍋を出さずに済みます。手軽にお粥を作れるので、作り立てを食べてもらうことができます。
メリット
- 一人分・少量の調理に向いている
- 大きな鍋を出さずに済む
- 少量のお粥や簡単な料理を作りやすい
- 介護食を別に用意したいときに便利
- 食事準備のハードルを下げられる
デメリット
- 作れる量に限りがある
- 料理によっては別の調理器具が必要
- 使用後の洗浄は必要
家族全員分の料理には向きませんが、「今日は少量だけ作りたい」という日に気軽に使えました。
一合分だけごはんを炊きたい、0.5合から炊飯できるミニクッカーはそんなときにも便利です。
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3.宅配弁当
介護中は、料理そのものが負担になることがあります。
そこで便利だったのが、宅配弁当です。
食事を届けてもらえるので、献立を考えるところから、買い物、調理までの負担を減らすことができます。
特に介護食では、食べる人の状態に合わせて、やわらかめの食事などを選べるサービスもあります。
メリット
- 調理の負担を大きく減らせる
- 献立を考えなくていい
- 買い物に行く必要がない
- 食事を毎日用意する負担を減らせる
- サービスによっては食事形態に合わせて選べる
「今日は何を作ろう」と考えなくていいだけでも、介護中には大きな助けになります。
デメリット
- 自炊より費用がかかる場合がある
- 味や量が本人の好みに合わないことがある
- 配達日や時間が決まっている
- 冷凍タイプは冷凍庫のスペースが必要
- 家族全員分を利用すると費用が大きくなる
毎日利用する必要はありません。
「今日は作る余裕がない」という日だけ利用するなど、自分の体力や予定に合わせて使うのも一つの方法です。
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※持病などで食事制限が必要な方は、主治医や管理栄養士に相談のうえ、適切なコースを選びましょう。
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4.レトルト食品
「今日は料理をする余裕がない」
そんな日に助かったのが、レトルト食品です。
介護中は、本人の体調や予定によって食事の時間がずれたり、急な対応が必要になったりします。
介護食と家族の食事をすべて手作りしようとすると、負担はさらに大きくなります。
そんなとき、温めるだけで食べられるものがあると安心です。
レトルト食品には、やわらかく調理されたものや、舌でつぶせる程度のものなど、さまざまなタイプがあります。
本人の状態に合わせて選べるため、毎回一から調理する手間を減らせました。
介護食に使う日もあれば、家族の食事を簡単に済ませ、その分、介護食の準備に時間をかける日もありました。体力や予定に合わせて使い分けられるのが便利です。
また、長期保存ができるものは、もしものときの保存食にも活用できるので、自宅にいくつか常備しておくといいかもしれません。
メリット
- 調理の手間が少ない
- 保存しておける
- 忙しい日や気力がない日に使える
- 本人の状態に合わせて柔らかさや形状を選べる
- 家族の食事を簡単に済ませられる
- 何度も食事を作る日の負担を減らせる
デメリット
- 商品によっては塩分などが気になる
- 毎日レトルトだけにするわけにはいかない
- 好みや食事形態に合わない場合がある
- 家族の人数によっては費用がかさむ
購入するときは、パッケージの表示を確認し、本人の状態に合うものを選ぶことが大切です。
レトルト食品は「手抜き」ではなく、介護を続けるための選択肢の一つです。
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嚥下障害のある父も喜んで食べているのが、キユーピーの介護食シリーズ「やさしい献立」です。
噛む力に合わせて、次の4段階から選べます。
- 容易にかめる
- 歯ぐきでつぶせる
- 舌でつぶせる
- かまなくてよい
ご本人の食べる力に合わせて食事の形態を選べるのが特徴です。
常温保存できるレトルト食品なので、毎日の食事はもちろん、忙しい日や介護者が疲れているときにも便利。また、キューピーの作るものなので味もおいしく、おかずの種類も豊富なのがいいですよね。
食べる楽しみを大切にしながら、介護する家族の負担も軽くする。
そんな食事づくりをサポートしてくれるシリーズです。
※噛む力と飲み込む力は異なります。嚥下機能に不安がある場合は、専門職に相談して適切な食事形態を選びましょう。
価格:1579円〜 |
5.ウォーターサーバー
食事と同じくらい大切なのが、水分補給です。
ウォーターサーバーがあると、冷たい水やお湯を必要なときにすぐ用意できます。
介護される人の水分補給だけでなく、家族のお茶やスープ、インスタント食品にも使えて便利でした。
メリット
- 水分補給をすぐにできる
- 冷水と温水を使い分けられる
- お茶やスープにも使える
- 水を買って運ぶ負担を減らせる
- 家族の飲み物や食事にも利用できる
デメリット
- 設置場所が必要
- 定期的な費用がかかる
- ボトル交換が必要なタイプは、ボトルが重い
- 掃除やメンテナンスが必要
特に介護中は、重いボトルを持ち上げること自体が負担になる場合があります。
選ぶときは、ボトルの交換方法や水の補充方法まで確認することをおすすめします。
実家ではボトルタイプを使用していましたが、家族が減った今は水道水から直接注入できるタイプでもよかったのかな、と思っています。ぜひ、ご家庭で使いやすいタイプを導入してください。
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水道水を浄水して使用するため、重たいボトルの購入や交換、保管の手間がかかりません。
冷たい水や温かいお湯を手軽に使えるので、日常の水分補給はもちろん、お茶や飲み物を用意するときにも便利です。
水の使用量が多いご家庭や、ペットボトルの買い置きを減らしたい方にもおすすめの選択肢です。
※設置には水道への接続工事が必要です。設置条件や料金、対応地域の詳細は公式サイトでご確認ください。
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冷たい水や温かいお湯を手軽に使えるので、日常の水分補給はもちろん、お茶や温かい飲み物を用意するときにも便利です。
高齢のご家族の水分補給をサポートしながら、介護する方の家事負担も軽減できます。
毎日使うものだからこそ、料金や使いやすさを比較して選びたいですね。
※料金や契約条件、利用できる機能はプランによって異なります。
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「頑張って作る」だけが介護ではない
父は病気の進行が早く、もともと歯も悪かったため、早い段階から介護食の準備が必要になりました。
食べやすいように柔らかくしたり、細かくしたり、ペースト状にしたり。
それだけでも大変ですが、介護食だけを作れば終わりではありません。
ほかの家族の食事も用意する必要があります。
家族の食事と介護食を別々に作ったり、食べる時間がずれて何度も調理したりする日もありました。
そんな食事を作りながら、子どもの離乳食を作っていた頃を思い出しました。
「栄養のあるものを食べてほしい」
「できるだけ手作りしてあげたい」
その気持ちは、子どものときも、父の介護のときも同じでした。
でも、毎食手作りすることは、思っている以上に大変です。
介護する人にも生活があり、体力にも限りがあります。
だからこそ、調理家電を使う。
宅配弁当を利用する。
レトルト食品を使う。
水分補給をしやすい環境を整える。
そうした工夫を取り入れていいのだと思います。
子どもの頃は、食べやすいように食事を作ってもらう。
成長して、自分で食べられるようになる。
そして年を重ね、また誰かに食事を用意してもらう。
「赤子に戻る」
というより、人生の中で誰かに支えてもらう時期が、もう一度巡ってくる。
そう考えると、介護する側が便利なものに頼ることも、決して悪いことではありません。
「今日は宅配弁当にしよう」
「今日はレトルトで済ませよう」
「今日はできるところまで手作りしよう」
その日の体力や状況に合わせて選べばいい。
「ちゃんと作る」より、「無理なく続けられる」こと。
それも、自宅介護の食事を考えるうえで大切なことなのではないでしょうか。
